Paris小旅行

iwayou2009-02-16

London-Parisは東京ー大阪みたいなもんですね。以前ラボの人がパリに行く友達にパン買ってきてって頼んだ、という話をしていて、そんな近所の使いみたいな・・・とそのときは思いましたが、大阪に行く友達に豚まん買ってきて、って言う感じですね、きっと。とにかく近いです。というわけで週末はパリ一人旅に行ってきました。
素晴らしい青空、素晴らしい美術館、美味しく綺麗な食べ物に大満足。特にモネの睡蓮のコレクションで有名なオーランジェリー美術館は、本当に素晴らしかったです。おもしろいのは展示方法です。大きな楕円形の部屋の4面に大きな睡蓮がかかっていて天井には大きな天窓と照明があるのですが、10分に1度くらい、照明がゆっくりついたり消えたりするのです。光量が落ちると絵の青や紫が濃くなり、光量が上がるとピンクが輝きだし、まるでその庭で夜明けを迎えているようでした。
モネの展示室
友人と行く旅はもちろんいいですが、一人旅もまたいいもんです。しかし、さびしいこともあるんですね。夕食に入ったセーヌ川に浮かぶサン・ルイ島のビストロで、店員さんに「え、ひとり!?」と2度聞きされて、初めて気づきました。ええ、行きの飛行機の機内放送ではロマンチックな週末をって言ってたし、街を歩けばバレンタインスペシャルなマカロンが売られていたし、世がバレンタインデーだってことには否応なしに気づいていたんです。ただ、恋の街パリのこじゃれたビストロでバレンタインデーに一人フレンチを食べる哀しさにはまったく気づいていなかったんです。動揺して前菜に生牡蠣、メインにビーフタルタルと冷たい料理ばかり頼んでしまいました(あんまり関係ないか)。なんだかんだしっかりワインも飲み食後の珈琲まで堪能しましたが、気づいてなかった自分にちょっとショック。
そんな恋の街パリ一人旅でした。

あれから2週間

iwayou2009-02-13

サイエンスから、ちょうど1週間でふられました・・・現実はそんなもんです。

というわけで、Current Biologyの投稿規定を見てみると、この雑誌にはとっても効率的なエディターリジェクトシステムがあるのです。なんと、投稿前に「投稿して良いですか〜」とカバーレターとアブストをメールで送ってお伺いを立てないといけないのです。きっと送りつけられた無駄な原稿にさくサーバー容量が惜しいんですね。Who do you think you are! と言いたいところですが、しかしお伺いに対しては原則24時間以内に返事をするといいます。早い!

で、お伺いをたててみたら、30時間後に断られたよ。ロンドンだから時差もないのに時間守られてません。きっと悩んでぎりぎりダメだったのね〜とポジティブに解釈したい気もしますが、イギリスのことですからまず関係ないでしょう。

というわけで、原稿は早くも3誌目に飛び、私は明日パリ逃避行に飛ぶのでした☆

続・英国暮らしのなぞ

iwayou2009-02-06

こちらでは学生や若い社会人はハウスシェアをするのが一般的です。生活に必要な物がほとんど揃っていて、一人で部屋を借りるよりとても安く住めるので、良いハウスメイトに恵まれれば、とても良いシステムです。私は運良く、快適な家ととても良いハウスメイトに出会えたので、住空間にはとても満足しています。
電気・ガスなどの契約は、ハウスメイトで分担し契約者になって、請求書がくるとみんなで分けて支払うわけです。人の出入りもけっこうあるので、今回電話とブロードバンドの契約者を以前住んでいた人から変えることになりました。
名前を変えるだけでも1週間以上かかるようですが、電話は回線が止まることもなく契約切り替えできたようです。しかし「ブロードバンドは手続きのため何月何日から最長5日間止まります」と言われました。工事があるわけでも無いのに・・・と思いましたが、まあしょうがありません。
指定された日に電話会社から確認の電話がくるとの話でしたが来ませんでした。ちょうど大雪でいろんな機能がストップした日だったので、まあそうだろうな、と思いましたが、夜中に確かにブロードバンドが止まりました。おお、ちゃんと予定通りことが進んでいる、と思いました。
翌日、学校から帰るとハウスメイトが「なんかうちの電話番号かわってるんだけど」と言います。勝手に電話番号を変えられていたのです。さっそくハウスメイトが電話会社に問い合わせをし、前の番号に戻すようにいいました。電話先の女の子は「わかりました、少々お待ちください」と言いました。保留音が少々流れた後、戻ってきたときに言ったのは「お客様の新しい番号はXXX…」…第3の新しい番号でした。
「保留の間チャットかカップオブティーでもしてたんじゃないの!?2分前の仕事も覚えて無いじゃない!」と普段穏和なハウスメイトも怒ります。とにかく電話番号を元に戻すように言い、一応元に戻してもらうことになりました。
ブロードバンドに関しても確認したところ、私たちの変更申し込みは契約キャンセルにされていました。ブロードバンドが止まったのは、変更手続きに入ったからではなく、電話番号が変わってブロードバンド契約はキャンセルされたからだったのです。
とにかく再契約することになり、1週間後に新しい接続キットが届けられるまでブロードバンドは使えないと言われました。
そしていま、なぜかつながらないはずのインターネットが使えています。電話番号は変えられたままです。新しいブロードバンド契約が始まる日になにが起こるのかはわかりません。

英国暮らしのなぞ

iwayou2009-02-05

イギリスに暮らす人は必ずさまざまな困難に直面します。日本では当たり前のようにスムーズに済む手続きが、なかなかうまくいかなかったりするからです。
代表的なのが銀行口座の開設です。日本ではその場で10分で開設できたりしますが、こちらでは住所証明が必要で、でも銀行口座が無いと家の契約ができなかったり…と移り住んだばかりの外国人にはなかなか大変なのです。幸い私はリファレンスレターとワークパーミットで比較的あっさりと、デビットカードも小切手も使える口座を作れたのですが、クレジットカードはまだ作れていません。この国でまだ信頼が無いからです。
さて、銀行口座を開設して2ヶ月後、突然銀行から電話がかかってきました。「クレジットカードを作ることに興味はおありですか?」と。カード社会ですもの、もちろん作りたいです。ちょうど新しい銀行口座に2回目の給料が振り込まれた日でしたから、「私もやっとこの国で定収があるという信頼を勝ち取ったか」と思いました。「面接の予約をいれますか?では来週の木曜に」と面接は1週間も先でしたが、二つ返事でお願いしました。
面接当日、「電話をいただいて、クレジットカードを作りたいんですけど」と言うと、担当の方が私の情報を入力し、過去の取引情報などを本部に問い合わせしているようです。「どんな種類のカードが作れますか?」「システムに問い合わせてみないとわかりません。」ということは、君はただ入力するだけの人材なのか・・・と思っていると、本部から返答の電話がなりました。
「お客様は口座を開設されてから2ヶ月しかたっておらず、4ヶ月たたないと作れません。4月にもう一度きてください。」
えっ・・・電話もらったから来たんですけど?
4ヶ月たたないと作れないって、そんなことも最初からわからないの?何のための面接だったのか、いまだに謎のままです。もしかして、定期的にお客様と接するきめ細やかなサービス、なのかしら?

Snow...

iwayou2009-02-02

ロンドンは18年ぶりの大雪らしく、交通機関は完全麻痺のようです。私はキャンパスまで徒歩10分のところに住んでいるのでいつもどおり学校に行きましたが、オフィスには半分以下の人しか来てませんでした。電車や車で通っている人は大学へたどり着くことができず、「今日は家で仕事します」とか「無事に家にたどりつくために、遅くても15時には帰ってね」とかいう学内メールが回ってきたり…積雪たったの20cmくらいですよ。

子供たちはやっぱり嬉しそうです(学校も休校?)。手製のそりで坂道を滑ってました。イラクから来ているPhD studentのHyderも頬を上気させてオフィスに来て、「子供たちとスノーマンを4つも作ったよ!」と珍しい雪を堪能した様子です。
雪だるまもちょっと外人顔

ちまちま直しつづけあたためまくった論文を昨日ようやくS誌に投稿しました。最初の1週間を乗り切れるか!?どきどき…

Weekly routine

iwayou2009-01-25

ようやく生活にもリズムができてきました。年末まではデスクワークばかりだったのですが、今年に入って実験室仕事も始めました。実験をしていると1日が短いこと。あっと言う間に1週間たってしまいます。DNA実験設備は思ったよりしょぼい、というのが現状です。PCRの順番待ちもざらで、競争を避け完全夜型になっている同僚もいます。
大学の外では、今月から家の近所の小さなカレッジでやっている社会人向けESOL (English for Speakers of Other Languages)の夜間クラスに入ってみました。日常生活でも英語は学べるでしょうが、なんせ周りの学生達とのレベルが違いすぎるし(みんなネイティブ並)、実験やデスクワークしてると意外と会話は少ないし、ちゃんと勉強する時間をとるのもいいかと思いまして。大学以外で友人ができるいい機会にもなるし。週1回2.5時間、12週で£220と、日本で英会話スクールに行くよりはだいぶ安いのでは?(でもEU国籍の人は£70と格安でうらやましい)他の生徒は、働いている人、旦那さんについてきた奥様、若いお嬢さんに多いイギリス家庭で子守として住み込み語学を学んでいる人、などです。なぜかアドバンスクラスになったので、周りには「なんで学校に通う必要があるの?」ってくらいぺらぺらな人も…。
でも実は一番英語の勉強になるのはパブだったりします。毎週水曜のESOL授業後は、いかにもイギリス人な先生と生徒何人かで飲みに行っています。2時間くらい飲みながら、少人数でいっぱいしゃべれるので授業よりためになるかも。そのイギリス人の先生は、普段はロンドンの大学で工学を教えていたり、ダイビングや旅行が大好きだったり、と共通の話題も多く話していて楽しいです。夜に副業で英語の先生ってのもすごい。
毎週金曜は大学のみんなとパブに行きます。学内のパブで飲みながらじわじわ集合し、みんなでご飯を食べに行って、さらにパブに移動し飲む、というパターンです。みんなたくさん飲むわけでは無いですが、しゃべることしゃべること。ビール1杯で1時間くらいしゃべってるのでは。大学のみんなはしゃべるのが早いので話について行けないことも多々ですが…。
週末は1日仕事して1日出かけることが多いです。土曜はロンドンに出かけてきました(地元から電車で約1時間)。テムズ川沿いを歩いて、Tate Modern(現代美術館)をみたり、食料市場Borough marketをぶらぶらしたり。ロンドンは立派な美術館や博物館がいっぱいあって(しかもみんなタダ!)、見尽くせないです。日曜日の今日はラボで実験。週末働く人はとても少ないので、マシンを使い放題です。
と、少しずつ日が長くなってきたイギリスで、非常に元気に楽しくやってます。

あけましておめでとうございます

iwayou2009-01-03

みなさんはお正月どのように過ごされたのでしょうか?おいしいお雑煮が食べたいなあ。
私は日本からきた友達とポルトガル南部の小さな海辺の街で年を越し、寒いイギリスに戻ってきました。街路樹がたわわに実ったオレンジだったり、道を歩いているだけでおじさんが投げキッスしてきたり、とイギリスとはちがう南部ヨーロッパのラテンムードを満喫してきました。
マドリッドでは昼は美術館めぐり、夜はバルをはしごしてタパス!タパス!セビリアではフラメンコ。乙女心くすぐる南部の白壁の村アルコスをふらつき、ポルトガル南部タビラでまったり年越し。リスボンでは帰省中の同じグループのRominaに街を案内してもらいました。
旅行中は、函館を離れて以来ずーっと旅をしているようなもんだな〜、などと考えつつ。イギリスに住んでいるって感じるようになるのはいつ頃でしょうね。