The Invention of Lying

iwayou2009-10-06

おひさしぶりでございます。8月から9月にかけて、フランスで開催された国際行動学会(IEC)に行ったり、スコッチウィスキー好きなら垂涎のアイラ島蒸留所巡りに行ったり(写真:左に行けばボウモア、右に行けばアードベッグ)、スペインで開催された国際頭足類学会(CIAC)に行ったり、何人か友人がイギリスに来たり、と公私ともに忙しく過ごしてました。
で、久しぶりにブログを更新してみようかな、と思い最近見た映画の話でも。研究者なら学会の話でもしろよ、って感じですが。
「The invention of lying」日本で公開されてるのか知らないですが、楽しいコメディ映画でした。嘘というものが全く存在しない世界で、はじめて嘘を発明した男の話。その世界では赤ちゃんを見た人が「まあ、なんてぶさいくな赤ちゃんかしら」と言ったり、老人ホームが「A sad place for hopeless old people」と呼ばれていたり。フィクション映画も無ければ、宗教も存在しない。特に宗教に関しては、相当皮肉たっぷりで、授業で進化を教えないアメリカの一部の州なんかではとうてい許されないんじゃないかしらー、という感じです。
宗教が存在しない世界での結婚式のシーンでは、「遺伝的利益と経済的安定、身体的安全のために一生添い遂げますか?」と結婚の誓いがなされてました。人間社会から嘘を取り除くと、完全に進化生態学的コスト・ベネフィットで計算されるものなのか?とちょっと考えてしまいました。
とりあえず、映画を見るのは自分の語学力チェックに有益ですね。軽いコメディ映画なら、字幕なしでも概ね理解できるようになったかなあ。ちょっと複雑なSF映画を見たときは半分も理解できなくて泣きそうになりましたが。